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設計者の発言に苦悩するバイヤー

「なんで、こっちは手配しているのに、注文書をださないんだ?」

「手配したって、設計では手配できないでしょう?」

 設計部門から、注文書が出ていないとのクレームの電話を受ける。サプライヤーとの打ち合わせに支障が出ることを危惧してのやむを得ない反応とは理解しているが、今回は同じセクションからの次から次への問い合わせで、いささか閉口してしまった。そして、何度も繰り返したこの言葉。

「社内のルール知っていますか?」

 最近、設計部門の人的リソース不足に悩まされることが多い。例えば、ちょっと重要度の高い製品を、資材部門主導でダブルソース化しようと思っても、技術的な対応が遅れる/できない事で、実現せず頓挫してしまうことが多い。

 止ん事無き事情により、ある製品に傾斜的に人員配置を行っているため、「ある製品」以外は人員的に不足している。でも、そうは言っても、まだ一定の人員は確保している様な気もする。しかし、現状を維持するために必要な作業も遅れがちになっている気がしてならない。買いたい製品を供給できるサプライヤーが積極的に売り込んできている。バイヤーとして確保しておきたい、いや、その事業の為に調達ソースを確保すべきと判断しても、極めて社内的な都合によって、シングルソースが続き、結果綱渡りな購買が継続しているのである。

 その仕事が回っていない理由の一つが、社内ルールの徹底不足にあると思うのである。例えば冒頭の設計担当者からの連絡では、自分の仕事が終わったんだから、図面は作成したんだから、手配など滞りなくやって当然だろうとの言外な姿勢が感じられる。そう、これは良いモノを作れば、マーケティングなどやらずとも売れる、との悪しき伝統を今も体現するマヌケな設計者の典型だ。こんな設計者の書く図面に限って「字面(図が無く、字のみの図面のこと)」しか書いていない。

 図面を書いた後にだって、様々な人が、色々な動きをして最終的に手配に繋がるわけだ。それは社内だけでなく、社外も含めだ。自分が図面を書き終えたから、すぐに図面が出て当然との考え方は、奢った考えの最たる例だし、実際に一定のプロセスを経なければ手配は行われないし、注文書も出ない。この事を知らないために、設計者がサプライヤーと行った約束が守られない。守ろうと思っても物理的に無理だったりする。その物理的といった部分を、短縮するといった改善は当然行うべきだ。しかし、今の姿は正しく認識するべきだろう。

 これは設計部門の人的リソースの問題ではない。社内のルールという、知っていて当たり前の内容を知らないってのは罪だと思う。少なくとも知らないことで問題が起きていれば尚更だ。会社に勤めて一定のルールに沿って仕事をするのは当たり前と思うのだが。ま、当たり前のことを行うのがいちばん難しいってことか

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